3月22日に、市営地下鉄開業40周年記念特別企画「ブルーラインを知りつくせ!」が横浜市交通局にて
開催されました。この企画は、横浜市営地下鉄ブルーラインが、昭和47年12月15日上大岡~伊勢佐木長者町間、開業40周年を記念に開催された企画で、プランは貸切列車と車庫などを見学する「満喫コース」と貸切列車のみの「乗り鉄コース」が用意されどちらも大盛況でした。
満喫コースは、上永谷駅で集合、まず乗務管理所内や仮眠室の見学説明があり、鉄道に携わる方にとって重要な、強制的に起こされる起床装置もありました。
その後、上永谷のホームより特別に仕立てた貸切列車で上永谷車両基地へ移動、到着する前に、洗車機の通過体験を行ないました。
基地到着後、徒歩にて留置車両や信号扱所の見学説明を受けながら修繕工場へ移動しました。
まず、基地の方より、車両基地の概要説明を受け、工場内へ移動、普段は見られない台入れ作業を見学しました。
台入れ作業とは、分離された車体と台車を組み合わせる事で、車体をクレーンで吊り上げて台車と組み合わせます。クレーンで吊り上げられた車体は迫力満点でした。
見学後は、研修施設、能力開発センターへ移動しました。こちらでは1000形のモックアップでドア開閉体験や3000形の運転台モックアップや標識などを見学しました。
昼食後は再び基地より貸切列車の乗車して、上永谷駅へ向かいました。ここで乗り鉄コースの方と合流。
踊場駅に向けて出発しました。車内では、案内人の方の挨拶がありました。
40年前の横浜市営地下鉄開業一番列車を運転した武冨四郎さん
営団地下鉄(現東京メトロ)千代田線で開業前に実務研修で運転していた。
現在は、市電保存館に勤務。
ブルーラインの設計、現場監督などを46年間トンネル掘り続けた経歴を持つ谷畑一行さん
ブルーラインの車掌や運転士など担当し現在は運転士の指導・育成を担当している、山口賢次さん
スケジュール表の他に、用語集、写真集、車両カタログなどの資料は配布されました。
踊場駅到着後、普段は乗る事が出来ない引上線へ電車に乗ったまま体験をしました。
車内では、引上線や踊場駅などの説明があり、
踊場駅の由来は、猫が手ぬぐいでほっかぶりをしてよなよな踊っていた言い伝えから名づけられたとの事です。
電車は、引上線からあざみ野駅に向けて出発しました。
普段はできない駅の通過を体験しながら、トンネルの話し、地下鉄開業当時の話し、新横浜延伸区間、
あざみ野延伸、グリーンライン開業まで、引上線と待避線など貴重な話しがありました。
トンネル出口の手前で室内車内を暗くして、トンネルから地上に出る時の幻惑防止や徐行運転をして
トンネルの換気口を見たり、手動運転時の常用最大ブレーキとATO運転のブレーキの違いや
センター北駅の引上線では、追い越され体験などこのツアーならではの貴重な体験がたくさんありました。
電車はあさみ野駅から新羽駅へ向かい、ここで「乗り鉄コース」の人は解散となりました。
「満喫コース」の人はそのまま乗車し、電車は普段は入れない新羽車両基地へ到着
そこで昭和47年開業時から平成18年まで活躍した静態保存されている1000形車両を外観、車内、そして運転席と説明を聞きながら見学しました。
見学後は新羽駅で解散でした。
特製のトートバッグの中には、説明資料や車両のカタログ、3月に開業5周年を迎えたグリーンライン記念時刻表セット、
裏面を全部合わせると開業時の写真になります。
また、本物のつり革の握る部分や市電保存館(滝頭)のシミュレーターを使用して、武冨さんが当時を再現して解説している特別DVDが配られました。
ただ乗るだけでなく、案内があるのでトンネルの中の気づきが満載でした。
鉄道ファンでなくても楽しめる企画でした。